伯母を訪ねて三千里【アメリカ・ボストン/ニューヨーク編①】
大学生になったら、ロシアのサハリンを旅したいという願望がありました。
そのために、第二外国語はロシア語を履修し、演習で(なんとか意思は伝えられそうな程度の)会話と発音を身に付け、いざ行かん!としたところ。
母「え、初の1人海外だから親戚の居るところにして」
たった一言で撃沈しました…ちゃんちゃん。
確かに、20歳になってない娘を海外に1人で行かせるのは親としては心配なことでしょう。人生初の海外であるシンガポール/マレーシアは高校の宿泊野外(修学旅行)で行きましたし。やっぱり生徒360人+教師+看護師と、19歳日本人女性1人では安心感が全く違います。これで何か事件に巻き込まれ、「ほら言わんこっちゃない!」と言われてしまうと、今後の旅にも影響するので、ここはおとなしく従うことにしました。
ではどこに行くか、となると。母が出した条件は次の通りでした。
- 親戚や友人がいる
- 日本から直行便が出ている
- 治安がいい
この3つを満たす場所なんて、1つしかありません。
そうです。ボストンです。
ボストンには父方の伯母夫婦が住んでおり、成田から直行便が出ています(JALさんありがとう)。治安も比較的いいでしょう。
母も賛成、伯母夫婦に連絡したところ大歓迎でした。
大学の期末試験が終わってから、ボストンのガイドブックを買って情報を集めたり、ネットで検索したり、伯母さんに地元で有名なものを聞いたり。
札幌から成田を経由してボストンへという三千里の長旅です。
準備万端!で、ボストンに向かいました。が。
誤算は、その前日に部活のお偉いさんたちと飲み会があったことです。(お高いイタリアン食べさせていただいたので良かったですけどね!!!)
新千歳空港への終電(普通列車)に飛び乗り、誰もいないお店も空いてないがらんとした新千歳空港を突っ走り、宿へ滑り込みました。
室内に入った感想は、
ひ、飛行機が見える…!!
(そういう部屋を取ったので当たり前)
空港のホテルはこういうところに醍醐味がありますね。
明日も早いので部屋を物色するのもそこそこに寝ることにしました。
(次の日の朝ごはんはビュッフェ)
(……あんまり美味しくなかった記憶があるなぁ)
さて、成田へ向かいます。
ボストンへの便は18:30発ですが、成田に着いたのは10:00……
はて、何をしましょうか。
とりあえず成田空港を物色することにしました。荷物が重たいのであんまり空港外に観光しに行きたくないと思ったのです。(今思えば夢の国に行けばよかったのでは??と……)
とりあえず展望デッキに向かいました。
やっぱり飛行機はいいですねぇ。
成長してから乗り物が好きになったので、むしろ大きな沼に落ちそうで怖いです。お金を持つって恐ろしいことだぞ…
成田の色んなお土産をみたり、ご飯食べたり、スタバで一服したり色々しましたが、やはり八時間の壁は高い。しびれを切らして16:30頃保安検査場を通過しました。
ここからがまた長い。
↑出発は18:30なのです。乗務員さんもいない。
タリーズで休憩してみたり、アイスの自販機でアイス買ってみたりしましたが、やはり長い。結局Twitterを見て時間を潰しました(スマホって便利ですね。)
ですが、17:30頃になるとぽつりぽつりと人が増え始めます。日本人が多いですが、ヨーロッパ系やアラブ系の人々の姿も見受けられます。みんな日本に出張しにきてたのかな。
私の歳くらいで1人でいるのは珍しいのか、ちょっと不思議そうな顔で見られました。同い年くらいの子はいましたが、複数人かつ引率の先生っぽい人がいたので、学校行事かなにかでしょうか。他の日本人はサラリーマン風の人、子供と母親…若干の居心地の悪さを感じましたが、そうこうしているうちに搭乗案内が始まりました。
座った席は窓側です。やっぱり飛行機の窓から下をながめるのは醍醐味ですよねぇ、と思ってたら隣に座ったのは大柄な外国人。
……トイレ行けない……
成田からボストンへは10時間。
果たして私は無事にフライトを乗り切れるのでしょうか。
18:30 成田発
続く……