伯母を訪ねて三千里【アメリカ・ボストン/ニューヨーク編②】
↑「Fish or Beef??」「Beef!!!」の結果
早速の飯テロすみません。
搭乗時間が晩ごはん時だったので、飛行機が安定したら早速機内食のお時間でした。
機内食といえば、高校時代の修学旅行で同じように「Fish or Beef ??」と聞かれ、「Fish」と答えた結果、油ぎとぎとのとんでもない魚フライがついた機内食が出て来た反省から、ビーフしか答えない、と心に決めた苦い思い出があります。
さすがJALさん、美味しいです。日本発の便のご飯は美味しいです。
↑朝焼けの景色
日本からアメリカへは太平洋を横断して行きます。日付変更線を跨ぐときにアナウンスがあり、うとうとしていましたが起きてパシャパシャ写真を撮っていました。
太平洋を渡っているときの景色はずっと海で退屈に感じるかと思いましたが、ちょうど睡眠時間と重なったため、海の上の間はずっと寝ていました。
↑航路図。ロシア語表記にして遊んでた。
国際線の機内は快適です。座席に画面が付いていて、ドラマや映画をみたり、ゲームをしたりできます。
当時、話題となっていたけど見逃していた「 LA LA LAND」がありましたので、せっかくなので観ることにしました。もちろん、これからアメリカに行くので字幕です。リスニングして耳を英語に慣らそうという魂胆です。
もう内容は忘れてしまいましたが、高速道路で踊り出すシーンと、ヒロインがスターになっていく様がとても清々しかった記憶があります。(間違ってたらどうしよう)
映画を見終わってもまだまだ時間はあります。が、ここで遂にトイレに行きたいという生理現象が……
ふと横をみるとあの外国人はいません。3列シートには私しか座っていません。
今だ!!
……なんとか無事、行くことができました。帰ってきても居なかったので楽々座席につきました。
↑軽食。成田~ボストン便では3回機内食が出る。おやつとして出たクリームパンは、中身のクリームが凍っており、アイスパンという新感覚のお菓子になっていた。
ボストンに着陸する一時間ほど前だった気がしますが、軽食が振る舞われました。
JALさんとスープストックトウキョウさんのコラボです。長いフライトで少しお腹の調子が悪くなり始めていたところに、温かいスープが沁み入りました。たしかクラムチャウダーだった気がします。これについては、伯母さんが「機内食で一番美味しい!!」と太鼓判を押していました。凝った料理ももちろん美味しいのですが、こういうスープがやはり長距離移動には適していると思います。多分、海軍カレーも実際に船で過ごしていると最高のご馳走なんでしょう。そんな気がしました。
さて、そろそろ到着のようです。日付変更線を越えた時に合わせた時計をもう一度見、つい頬が緩みました。
この飛行機は成田を
2017/03/25 18:30
に飛び立ちました。
ボストンへの到着予定時刻は
2017/03/25 18:00
です。なんと、30分もタイムスリップしたことになるのです。しかも過去に。
"日本時刻"ではないので、タイムスリップと言えるのか少し怪しいですが、このちょっとした不思議体験に当時の私は大興奮でした。
↑ボストン到着。多分写真撮ってよかった区域。
飛行機を降り、入国審査に向かいます。
私を担当してくれたのはアフリカ系のおじいちゃんでした。
さすが入国審査官、小娘にも容赦なく厳しい視線を投げ掛け、パスポートと入国カードを確認します。
お馴染みの質問「 アメリカに何しに来たの 」を「観光です」と即答し、どぎまぎしてたとき、おじいちゃんが入国カードの一点に目を止めてこう質問してきました。
「君、どうしてここに泊まるんだい?」
入国カードには、宿泊先の住所を記入します。多くはボストン市内のホテルを書いてあるので「~, Boston, MA, USA」と末尾に書いてあると想定されますが、私は伯母さんのお家に泊まるので、「Boston」の部分がボストン郊外の小さな町の名前だったんですね。うん、たしかに気になります。英語も拙いアジア系の小娘(アメリカ人目線)がこんなところに行くなんて想像できません。
(ちなみに、特に東アジア人は実年齢マイナス7歳くらいだと思われるそうです。)
私は(え、そんなこと聞くの???)と焦りながらも「伯母がそこに住んでるんです」と答えました。するとおじいちゃんはめっちゃ笑顔で「いいね👍」と言って入国スタンプをバーンと押してくれました。さらに「良い旅を!」と見送ってくれました。おじいちゃんの白い歯が輝いていました。出会った素敵アメリカ人1人目です。
↑ボストン空港にあったピタゴラスイッチ
ロストバゲージもなく、無事たどり着きました。やはり、といいますか、こっちで暮らしているであろう日本人男性が妻と子供を迎えたり、日本に配属されていた旦那を迎える妻やその子供などが歓びの声を上げているなど、幸せいっぱいの光景が広がってました。
そんな中、1人の女性が手を振ってるのが見えました。そうです。伯母さんです。無事会えました。そして早速、褒め言葉の応酬です。伯母さんは嫌みなくさらっと人をめちゃくちゃ褒める天才なので、会うたびにめちゃくちゃ褒めてくれます。1人で入国審査をこなせたことをめちゃくちゃ褒めてくれました。
駐車場で伯父様とも合流し、家に向かいます。いとこの自室を貸してくれるそうです。
いとこ曰く「そんな10日間もおっさんおばさんに囲まれてて退屈じゃないの???」と。私を心配してくれているんだよ~とのことでした。
初日は移動で疲れたのでそのまま寝ることにしました。観光は次の日からです。
↑伯母さんのお家のお庭。すごく広い。そしてポストが遠い。
続く